親がやっておくべき相続の準備

相続の際に子供が苦労するのは財産の特定だけではありません。もう一つ困ることが銀行や証券会社、不動産などの名義書き換えの手続きです。預金や不動産などの名義が親であれば相続した後は子供名義に変更するのが通常です。中でも残された家族が特に集めるのが大変なのは戸籍関係の書類です。

預金や不動産の名義書き換えの手続きをするためには法定相続人がだれかということを確定させる必要があり、仮に名義変更のあとで認知している隠し子がいたということになれな手続きをやり直すことになります。そこで、子供はほかに相続人がいないということを証明するために親が生まれてから亡くなるまでの連続した戸籍謄本を提出することが求められるのです。この場合、たとえば親の両親が離婚しているなど戸籍が複雑だと子供はこれを探し求めるのにとても苦労します。平成6年以降は戸籍が手書きから電子化されるようになっていますが、紙ベースの情報が電子化されていないものもあるのです。

そのため、子供のことを思うのであれば自分が生まれてから現在に至るまでの戸籍謄本を一式そろえておけば、子供は親が亡くなっても最新の戸籍謄本を取得すれば名義書き換えの手続きができるので非常にスムーズに進みます。戸籍謄本には住民票などのように有効期限のようなものはありませんから、今からすぐにでも取り寄せの準備をすることも可能です。相続の手続きは10か月の間におこなうのが基本ですから、子供が苦労しないように親として準備できることは元気なうちにやっておくことが大事です。相続登記の費用のことならこちら

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